工事過程と成果

長い間ブログ更新を怠っております間に、阿弥陀堂工事は着々と進み、今現在(2018年12月25日)は既に建物のお引渡しも済み、阿弥陀様の開眼法要も、無事執り行われました。あんまり飛んでしまうと、工事の苦労が報われない気もしますので、少し振り返りつつ、のんびり更新におつきあいくださいませ。23間廊の床は、左官屋さんの手仕事による、洗い出し仕上としています。京都の寺院などではよく使われる技術ですが、この寒冷地岡谷で、この規模の洗い出しの床は、正直施工側からは不安視する声もありました。しかし!地元の左官屋さんにも熟練職人さんがいらっしゃったのです。びっちり目の詰まった、美しい洗い出しの床ができました。クラック防止の誘発目地にはステンレスの目地棒を埋め込んでおります。建物の基礎部分の立上りも、ぐるりと裏側まで、洗い出し仕上にしております。銅板の水切り金物と相まって、とてもとても良い質感に仕上がりました。23間廊のアルミハニカムパネルの庇は、たった5センチの薄さですが、強度に優れ、シャープなシルエットで廊の長さを引き立てております。1間ごとの丸柱にはスポットライトが設置され、アルミハニカム庇を照らし上げる事で、レフ板のように建物全体を光に包むという効果も発揮します。西方之間の外壁ボーダータイルは、細長い建物なので、途中質感を変える事で変化をつける役割と、連綿と続く命の歴史を積み重ねる、地層のイメージで、目地幅を大きく取り、何層もの重なりを表現しております。目地は一本一本細ゴテで外壁材を詰めており、非常に時間と手間が掛かりました。

天井吊り込み初日

2018年10月12日、いよいよ阿弥陀堂のFRP天井が搬入されてきました。吊り込み前に超小径ダウンライトと配線を仕込みます。中村哲也さんに制作いただいております。パールトーンの塗装の仕上がりも滑らかです。近くで眺められるのは吊り込み前の一瞬だけです。そーっと運んで、ボルトで組み合わせます。仮吊り用のトラロープを天井下地から降ろして結び付けます。せーので引っ張ります!足場に当たらないように慎重に。吊り上がったら上にいる人がロープを縛って固定します。 私は高所恐怖症なので、ぐらぐらの足場に登って作業する人たちが正に雲の上の人に見えます。見ているだけで怖いです。一日目の作業はここまででした。仮吊り作業は明日も続きます。

秋晴れ

2018年9月19日、秋晴れの青空の中、工事は着々と進んでおります。23間回廊から鬼子母神に渡る通路を作るため、根切をしています。西方之間の外壁ボーダータイルも貼れて来て、目地埋め中です。目地幅を広く取ったので、またこれも手間と時間のかかる作業になります。須弥壇の大理石が貼られてきました。ベトナムホワイトという種類の、限りなく真っ白に近い美しい石です。今回はスプーンカット形状の彫り込みを入れていただきました。白いがゆえに、納まり等細心の注意が必要です。両納骨堂の床は御影石で、もう貼り上がってきています。仕上材が揃ってくると、完成へ向けてのワクワク感が高まります。

ガラスレンガ壁

2018年8月22日、阿弥陀堂のガラスレンガ壁が積まれ始めました。翌週には積み上がっていました。外側のブルーシートが透けています。ブルーシートを外していただきました。まだ外壁側の窓ガラスが入っていないので、西日が直にガラスレンガに当たっています。ほんの少し日が傾くだけで表情が変わります。木の葉の影もゆらゆら映ります。外壁の窓ガラスは、少し暗めの色ガラスが入る予定です。それでどれ位透光性が変わるか楽しみです。

家具と虹

2018年8月8日、午前中に木曽アルテック社さんに伺って、齊藤社長と家具の打合せをしてきました。実際の御位牌(未使用です)をお借りして、位牌壇の詳細をすり合わせました。 工房にお邪魔しました。色んな工作機械がありました。 須弥壇台座の下地が組まれているところです。照明も入るので、点検口の大きさ等を確認しました。夏の木曽路を走るのはとても気持ちの良いドライブでした。午後は定例会議でした。この日は外壁色や回廊床の洗い出し等、仕上材の色が順調に決まりました。 現場は下塗りから中塗りに移行中です。 仕上材が決まって、全体像が見えてきたなーとホッとした瞬間、空に大きな虹が掛っていました。大きな弧を描いたもう一方の端は、諏訪湖を飛び超えて八ヶ岳のすそ野まで伸びているようでした。何かとてもスピリチュアルなものを感じます。

阿弥陀堂の天井

2018年8月1日、中村哲也さんから、阿弥陀堂天井の原型制作中写真が送られてきました。富山県の工房、STUDIO/HOTで作られています。映っているのは、原型制作にご協力いただいていて、ご自身も彫刻家でいらっしゃる、清河北斗さんです。人と並ぶと大きさが良く分かりますが、大きいです。この原型を元にFRPの天井を形作って行かれるのですが、磨き込みの手間が膨大な作業です。できれば富山の工房に見学にお邪魔したいものです。できれば新鮮な海の幸なども( ^ω^)・・・

屋根銅板葺

2018年8月1日、連日の猛暑の中、屋根の銅板葺きが進められてきましたが、ここで屋根銅板は完成となりました。汗が落ちると銅板が変色するので、職人さん達は極力汗を落さないようにするのだそうです。唐破風の銅板も綺麗に仕上がっています。屋根職人さんは東京駅の屋根なども手掛けていらっしゃる、二見屋さんです。西方之間の屋根も完成です。外壁は左官の下塗りが始まっています。軒天も漆喰仕上なので、左官下地が施されています。下塗りの段階ですが、壁面の表情がとても良い感じです。浄蓮之間は、天井と壁の下地ができました。ボードの取り合い部分の複雑さで、職人さん方のご苦労がしのばれます。密厳之間の階段状の天井下地と、壁の下地もできました。西方之間の天井と壁もだいぶ出来てきました。しばらく見ない間に、法面の植物がだいぶ育ってきました。これから工事は仕上の大詰めを迎えます。植物が育つスピードに負けないくらいの変化が日々起こって来ます。

浄蓮之間天井下地

2018年7月18日、浄蓮之間の天井下地BOXが全て吊り込まれて、天井面のボードが貼られてきています。天井面のボードは2枚重ね張りですが、まだ1層目です。間接照明のBOXは家具工事で作ったのですが、その曲面に合わせてボードも切らなくてはなりません。さらにパネル同士の端部も合わせなければいけないので、ボードの加工は大変な作業です。暑い中、職人さんたちが苦戦中です。出来上がったら凄い達成感だと思います。ですが、同じような形状の天井工事のお話がまたあっても、丁重にお断りしますとのことです((+_+))

賢瓶の式

2018年7月18日、賢瓶(けんびょう)を合葬墓内部の地面に埋める式を執り行いました。紐の縛り方にも決まりがあるのだそうです。中には↓これだけの種類の物が少しずつ入っているそうです。須弥壇上の合葬墓への狭い入口から、梯子で降りていただきました。斎主は照光寺御住職のご長男、宥憲様です。賢瓶を合葬墓の中央に掘った穴に納め、五穀粥をまわりにかけます。般若心経をお唱えいただきました。紐の先だけ少し出して土をかぶせました。これで合葬墓が仏様達の居心地の良い場所になりました。

浄蓮之間天井納まり

2018年7月4日、浄蓮之間の天井間接照明BOXを原寸大で試作して、実際に天井面に取付けてみました。塗装も白く塗っています。 半分ずつ周囲の天井との取り合い高さを変えて、どちらが納まり的に綺麗に見えるか検証します。↓写真上側が周囲の天井面を5ミリ程度上げた面、下側が5ミリ下げた面です。 周囲の天井を5ミリ下げる方が、綺麗に納まりそうです。楕円も二重になって、蓮池に広がる波紋の様に見えるかもしれません。BOX中のビスが目立っていますが、実際には塗装で隠れてしまいます。この後照明器具も仕込んで点灯してみたのですが、うっとりしていて写真を撮り忘れました((+_+))